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待つ事数分・・
ジュニアの言葉どおり名前はジュニアの代筆でよいとの返事がなされ、魔夢は彼から預かった印鑑を美也子の名前の後に押した。
直に約500万円の現金がジュニアに手渡された。
二人が銀行を出るとキンが嬉しそうに声をかけた。
(ジュニア、魔夢、ありがとう。
此でご主人とゆっこの贈り物が買える)
「いやいや、僕だけでは換金なんて、魔夢さんのおかげだよ」
「あたしは何にも・・」
魔夢はそう言いながら優しく笑うジュニアを見つめる。
「お金は出来たけど、此で何を買うんだい?」
ジュニアは興味深げに魔夢とキンに聞いた。
(先ずはタンスと布団だな・・
其からドレスとケーキ、それから・・)
「おいおい、そんなに沢山どうやって運ぶんだ?」
ジュニアに聞かれキンは自慢げにこの口のなかにのみ込んではこぶんだと答える。
「それはいいけど、ドレスが汚れたり、ケーキか壊れたりはしないのかい?」
ジュニアは心配げにキンを見上げた。
(あっ・・
そこまで考えてなかった。
ジュニアどうしたら良いかな?)
魔夢とジュニアは顔を見合わせてキンを見る。
「布団やタンスは家具屋で買うんだろ?
ならお店に運んで貰おう。
ドレスは仮縫いが有るから・・
これは僕に任せて。
後はケーキだね・・
キンちゃん、たしか笹羅も仲間だったね。
其ならケーキは僕達で作ろう」
「私達で作れるのかい?」
魔夢がそう聞くとジュニアはニヤリと笑う。
「笹羅がいるなら大丈夫、彼女お菓子作りの名人だからね」
そう言ってまた笑った。
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