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キンは少しだけ不安になって慧に聞いた。
「それがな・・」
慧は困り顔でキンに耳打ちする。
「内緒だぞ」
そう言うとまた優しく上機嫌のキンに触れてから時計を見る。
雪南に声をかけると急いで式場に戻って行った。
その夜は遅くまで魔物達の宴会が続いた。
早朝朝日が昇ると次々に魔物達が帰って行く。
残ったのはキンと魔夢、鯰太朗と山犬の銀牙だけだった。
「龍様、祠の前を宴会場にお貸し下さって有り難うございます」
魔夢が丁寧に龍様に頭を下げた。
キンは大きな口を開けると宴会の後片付けを済ませる。
祠の前が綺麗になると龍様が皆に声を掛けた。
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