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白い天井、白いベッド。チャイムの音とドアをノックする音に目が覚めて、一番に飛び込んで来る色が青じゃないのは辛い。外は曇っていると言うのに眩し過ぎるんだわ。
「はぁい」
「おはようございます。ちゃんと起きてくれて良かったです」
「目覚ましまでまだ一時間あるのにー」
「余裕を持って準備した方がいいに決まってるでしょう」
三隅さんの垂れ目から覗く黒い瞳はどこまでも冷静でやんなるなー。ちょっとくらい、例えば寝起きの俺にときめくとかないのか。
「昨夜は遅くまで?」
「11時には寝ましたよー。やっぱアメニティがリッチだし、八時間寝るとお肌の手触りが違うわーツヤツヤでしょ?」
「……………」
ナニその間。なんか突っ込むとか頬っぺた撫でてみるとかすりゃーいいのに。
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