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「幼なじみ……ね。それなら宮本さんと何するにも君の許可が必要なの?」
「必要だよ」
「なんで?」
亮太は何かを考えるようにうつむくと押し黙る。
そんな亮太の様子を涼しい顔で蒼井先輩が見つめている。
「じゃあ来週の土曜日にカフェに宮本さんを誘ったけど、それも君の許可が必要なの?」
「来週の土曜日……?」
わたしをカフェに誘ったことをさらっと告白してしまった蒼井先輩をわたしが見つめていると、亮太が答えを求めるようにわたしを見ている。
その目がわたしに何かをいいたそうにしているから、思わず目線をそらしてしまった。
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