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わたしのお願いを絶対断らないって自信があるわけではなくて、蒼井先輩はやさしいからわたしのお願いをきいてくれようとするはずだから。
でも甘えていいのかわからないし、蒼井先輩の隣にわたしがいてもいいのかわからない。
でも本当のわたしの気持ちは……。
「……さん?宮本さん?」
「蒼井……先輩」
「どうしたの?」
頭の中で小春ちゃんの言葉をずっと考えていたから、無言でいるわたしの顔を蒼井先輩がのぞきこんでいることすら気づかなかった。
「頭の中がスイーツでいっぱいで……」
「スイーツ?」
一緒に帰ってくれている蒼井先輩に失礼だし、わたしが本当に考えていることを隠したくてごまかすように答えた。
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