3話

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3話

___そこに着くと。 「あぁ、来たアホ2人。」サラっと施設仲間、声が冷たい言の葉を放つ。 隣には少し気難しい雰囲気を醸し出し俯いてる同じく施設仲間の恵未。顔を伏せてるため隠れた右目、一房の金色をした髪から光が放たれている。どうやら____ 「恵未は、【未来予知】やってるからアホ2人はじっとしてて。」 ほら的中。話題の中心恵未・フレア。通称 恵未。人外ナンバー03。欧米とのハーフ。黒髪ロングのストレートヘアに金色の髪の一房を一緒に束ねポニーテールに結く。160センチぐらいのやや高めの身長にターコイズブルーと茶色の目。突然変異のオッドアイ。華奢な体に似合わず得意とするのは肉弾戦。そしてこの子の能力は【未来予知】。神経機器を犠牲にし、未来予知をする。必要性のある神経を犠牲にすればするほど性能は高まりより鮮明に分かるのだとか。犠牲にして5時間後その神経機器は活動停止になり24時間後に戻ってくる。無くなるまでの5時間自由に未来予知、そしてそれを伝えるテレパス能力が使えるらしい。 「恵未の奴__!また神経機器犠牲にしてるのかよ__!!」 クソっと顔をゆがめる海瑠。毎度毎度神経機器を犠牲にする恵未を見るととてもとても心が痛くなる__らしい。それは俺も声も一緒であるが。 敵の動きを見つつ恵未を擁護しつつ未来予知を待つ。すると脳の中に突如映像が流れる 「「「!!」」」 『まだ、これには慣れぬな__』 カクテイが呻く。 「……ごめんなさいカクテイ。今送り込んだのが私が見た未来よ。明日の分まで見れたわ。」 送り込まれた映像は鮮明な【記憶】と一緒になり思い出したい所が思い出せるような感じ。九九と一緒な感じと思って欲しい。 「__明日は、もしかして敵襲無いのか?」 「あるかもしれない。私たちの動きによって。未来は変わるから。でも送った映像通りに動ければ変わらないはず!」 活気付けようとする恵未。 不安そうな声が言う。 「恵未。今回は何を犠牲にしたの…………?」 「__昨日は『鼻』を使っちゃってまだ戻ってこないから今日は『左耳』。さあ、片付けようよ?」 あぁ、痛ましい。誰もがはにかんだ恵未をみて思う。海瑠も顔を伏せている。 でもせっかくやろうって言ってるのだから。 「もちろんだ。やろうみんな!」 「何も出来ないかもしれないけど……………やってみるよ……」 「5時間が来る前に終わらせような。」 俺、声、海瑠が声を上げる。 恵未は笑ってた。 凡そ五分後のこと。眠そうな海瑠のあくびが響く。カクテイが叫ぶ。 『そろそろ本格的に来るぞッ__』 「「「「おう!!」」」」
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