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6話
「カクテイっ!」
俺は空気や腰に引っ掛けている様々な物質から──俺はダイヤや、鉄のストラップをチェーンに着けて腰に巻いている。──性質を借りパクしすぎて疲れていた。
『まさか?!俺に代わるのか?』
彼はそういい心配する。俺は敵を避けて叫んだ。
「目覚めよ。己自身の真の力。目覚めさせよ目覚めの帝、カクテイ!」
カクテイは、此の状況に嫌気を感じつつ、零の要らない呪文の様な言葉にも同様のものを感じていた。そのためか、ため息をつきつついった。
『テレビの見過ぎ。
__はいはい!』
その時、零の体が赤く光った。
眩しい光が引き、宇宙人が観たのは、燃えるような赤色の髪をした少年だった。その赤い目には憤りが見えた。が、其れを認識する前に宇宙人達は塵に成った。何時の間にか、少年は身長程もある、大きなスライサーをもっていた。そして零の代理人(カクテイ)は云う。
__ちょと寝てな、相棒。と……
一方、声は能力の都合上良く聞こえる耳に零の叫び声を聴いた。
この少女、声は【耳で拾った音の音源を指定して消す】能力を持っていた。人外ナンバー01。まだ、10と片手で数えられる年の少女。茶髪の二つの、犬の尻尾のような髪をなびかせながら、敵の躓く音を的確に確認する。赤いカチューシャがきらめき、少女の鋭い目を細める。何とも魅力的である。白い服からでる白い肌に似合わない、腰に下げた黒い拳銃を取って、撃つ。勿論命中。
──ああ。またか。
少女は目を細め、敵を避けつつ思考する。
最近、零がカクテイに代わってもらうことが多い。つまり、敵が強くなっているのだ。
声は敵を刺す、恵未の声を聞き、少し顔がひきつった。
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