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2話
食堂へ行く道中、
『零あの夢、最近よく見るじゃないか。大丈夫か』と、カクテイがいう。
「なぁ。カクテイも云ってるけど何の夢みてんの?」海瑠も俺から発せられた機械的なカクテイの声に反応して、俺にいう。
カクテイのつかさどる左目も、俺の管轄下にある右目の方に向く。他人から観たら、結構怖い目の動きだろう。
「ちょっとね……」
俺が言葉を濁すと、彼はふぅん。といって詮索しなかった。
ありがとう。よき友よ。その時。
『__!高速反応有り!白壁に接近中!零。また宇宙人が来た。』
カクテイが俺と海瑠に云う。すると、さっきまでの顔と、うって変わり笑顔になった海瑠。
「実践久しぶりだわ!」
「海瑠。昨日も攻めてきただろう。」俺は突っ込んだ。が、「おしゃれして良かったー」とにこにこしているので、とりあえずほっておいて壁上に向かったが、海瑠は俺が黙ってるのも、気にせず話し続けていた。
まあ、カクテイが相手をしていたからだろう……
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