凍死

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凍死

「あー、早く外の世界みてみたいなー」 「そうだなー ビルって本当にあるのかな」 「あるだろ。絶対やべーぜ」 「楽しみ、だね。」 「私はお洒落な服着て、…カフェ、ってやつに行って、みたいかな」 「…いいね。」 「シオリは、何したい、の?」 「私は、別に。」 「じゃ一緒に…、カフェいこーか」 「別にいいけど…。」 「じゃあ…、決まりね。」 「俺も…一緒に行くわ…」 「気が向いたら…誘う、ね」 「なんだよそれ…」 「その時は僕も…いい、かな」 「ヒロムくんなら…来てもいいよ…」 「なんだよ…それ…」 「…。」 僕達の距離感は少しずつ近づいて、四人で固まって暖をとった。 そして少しずつ、誰も喋らなくなった。
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