【第85話】あぶないテンゴ/亜月vs5歳女児

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【第85話】あぶないテンゴ/亜月vs5歳女児

 恋をするとキレイになる、というのは強制的にそうなっている感があるのに対して。  愛されていると、放っておいても内側から勝手に自己評価が急上昇していく。  そんなことを考えるようになるとは、思ってもいなかった。  週休3日のクリニックに医療事務として就職して、寮という名の2階に住み。  昭和感覚の止まらないタケル理事長に銀座や麻布を連れ回され、末っ子系の弟気質が爆発している薬剤師のハルジくんと毎晩寝落ちするまでゲームをする生活は変わらない。  でも変わりましたよ、この七木田亜月は。  淡麗系メガネ院長のテンゴ先生の、彼女? 的な?  そういうポジに昇格しましたから。  そりゃあ語尾も上がるし、鼻も高くなるってモンですよ。  こうして受付に立っていても、自然と姿勢すら良くなるってモンですよ。  もう隠せてなさすぎて、患者さんにもバレバレです。
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