20191023 金木犀

1/1
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ

20191023 金木犀

またね、と言っていつも別れた。 未来に「また」が無くなるなんて、思った事は一度も無かった。 無言がデフォルトのカフェで久しぶりに会う君は、もう約束は出来ないと言った。 目に移る物は、何も変わっていないのに。 「もう」が「また」に取って代わってしまった事を、花の香だけが教えてくれた。【140】
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!