10人が本棚に入れています
本棚に追加
命日
5年前の今日、私の初めての愛犬が天に召されました。
享年15歳7ヶ月。
役所で臨職をしていた頃、自分がお世話になっている公園緑地係の管轄する公園に捨て子されていた3匹の子犬を、当時の上司である元カレが連れ帰ってきまして…何やらかんやらありまして、最後まで貰い手のつかなかった白茶の女の子がうちの子になりました。
ので、ある意味大好きな彼との思い出のワンコでもあった彼女です。
元カレが亡くなって、愛犬が亡くなったとき…彼の忘れ形見がまたひとつ消えてしまったようで、すごくすごく寂しかったのを今でも覚えています。
愛犬は文化の日の前日夕刻に亡くなったので、荼毘にふしたのは翌日の文化の日でした。
おかげさまで、たくさんの人に見送ってもらって、お空に昇って行きました。
先にあちらにいってしまった、母や元カレと、遊んでいるのかなぁ?とか思ったりします。
短編『呼び声』の表紙を飾っているのが、4年前の今日旅立った、その子の在りし日の姿です。
後ろにちらりと写っている母も、鬼籍の人です。
命ってホント儚いなぁと思います。
ただ、ひとつだけ。
私はこの子より先に逝くことなく、この子の命を見送ることが出来たことだけはとても幸せなことだったな、とも思っています。
逆はこの子にとっては不幸なことだと思いますし、何より私自身が心残りだと思うから。最期の瞬間までこの子に寄り添えたこと、自分で自分を誇らしく思います。
(2019/11/02)
最初のコメントを投稿しよう!