奇跡のともだち

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「ねぇ……!また会える?」 「会えるさ」  陽だまりのような雰囲気の少年は、瞬きとともに涙を弾き飛ばして言う。 「本当に……?本当の、本当?」 「ああ。本当の、本当。約束しよう」 「うん……!うん……!約束!」  触れ合えない手で交わす指切り。  きっとだよ、ああ必ず、と固く誓いあった声は、すこしだけ反響していた。
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