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不意に抱き寄せられたかと思えば、衣服の上から触れてくる指先__。
「!?__んぁ……っ」
「どっち?」
「ん、……っ!」
章刀の指先の動きに応じて、声が自由に溢れてしまう。
「あぁ……っ!待っ……っ」
ガクガクと震え出した脚に気づき、蒼耶は必死に相手の首に両腕を回してしがみついた。
「ん……っ、アキ……っ」
ようやく唇が離されて、いまだ無表情の彼に懇願する。
「__ット……」
見上げた先に、愛しい存在。
どこまでもドSで、どこまでも自分を大事にしてくれる存在。
本当は、こんな奴に弄ばれるなんて悔しいけれど。
今すぐ楽になりたいから。
「何?」
分かりきった顔で、そう尋ねてくる章刀に。
「ベッド……が良い……っ」
蒼耶は正直にそう伝えて、嬉しそうに微笑む章刀の体に抱きついた。
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