64人が本棚に入れています
本棚に追加
「警官、知っているか?」
そんな章刀の心境を知ってか知らずか、彼女は自由に口を動かす。
「コイツな、アタシが " 蒼耶 " って奴に似てるからって、強引に奪ったんだよ」
俺を指差しながら。
楽しそうに、話している。
" 何か "
呆然とする警官に、彼女は続ける。
「何だと思う?」
「い、いえ……」
面白そうに、笑って。
「アタシの純潔を奪いやがったんだ」
……は?
「へ……っ?!」
相手は目を丸くして。
章刀は。
「な!そうだろ?章刀……!」
本当に楽しそうに笑っている彼女が、自分を弄んでいるんだと理解した。
「__お仕置きが、必要かな……」
別に、他人の前だろうとどうでも良かった。
一人、焦っていた自分が馬鹿みたいで悔しいから。
「?章刀……__っ?!」
首から引き寄せ、その唇を塞いだ。
「ん……っ、アキ……っ?」
さすがに分かっただろう。
自分が怒っている事。
「……あ、あの!失礼します///!!」
警官は赤面しながら、そう言って出て行った。
最初のコメントを投稿しよう!