endless

5/8
前へ
/91ページ
次へ
「警官、知っているか?」 そんな章刀の心境を知ってか知らずか、彼女は自由に口を動かす。 「コイツな、アタシが " 蒼耶 " って奴に似てるからって、強引に奪ったんだよ」 俺を指差しながら。 楽しそうに、話している。 " 何か " 呆然とする警官に、彼女は続ける。 「何だと思う?」 「い、いえ……」 面白そうに、笑って。 「アタシの純潔を奪いやがったんだ」 ……は? 「へ……っ?!」 相手は目を丸くして。 章刀は。 「な!そうだろ?章刀……!」 本当に楽しそうに笑っている彼女が、自分を弄んでいるんだと理解した。 「__お仕置きが、必要かな……」 別に、他人の前だろうとどうでも良かった。 一人、焦っていた自分が馬鹿みたいで悔しいから。 「?章刀……__っ?!」 首から引き寄せ、その唇を塞いだ。 「ん……っ、アキ……っ?」 さすがに分かっただろう。 自分が怒っている事。 「……あ、あの!失礼します///!!」 警官は赤面しながら、そう言って出て行った。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加