夢で会いましょう

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佐用 学、こと、佐用 兼続は、私に言った。 無限召喚ループの魔法は、彼が戻るまで、この地を守るためのものだったのだと。 この場所は、魔法の少ないこの世界において、数少ない魔法の存在する場所だった。 「だから、ここを守るために俺が帰るまで、召喚が続く魔法をかけたんだが、まさか、無魔法の者がかかるとは、思わなかった」 私は、言った。 「これで、私は、もとの世界へ戻してもらえるのですね?」 「いや、そういうわけにも、いかない」 兼続は、言った。 「俺は、この通り、まだ、子供の姿だ。俺が、育つまで、あともう10年は、ここにいてもらう必要がある」
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