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今から、十数年前のこと。
病に倒れた、佐用 兼続は、己に、転生の魔法をかけた。
そして、自分が、転生をはたし、この地に戻るまでの間、ここを守らせるために、最初の異世界人を召喚した。
その人物の名は、サナ。
彼は、始まりの者として我々、後から来るもののためにちょっとした申し送りを残してくれた。
いわく。
この召喚魔法から逃れるには、別の誰かを召喚せねばならない。
そして、召喚ができないものは、術者である佐用 兼続が戻るまで半永久的に生き続ける。
また、ここで暮らす間は、その人物が佐用 兼続と成り代わる。
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