泣く哲学者

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私が子供の頃のことだ。 あるとき、母は、私に、言った。 「きっと、お前は、遠くまで行く」 それは。 私がいずれ、大人となり、この故郷を捨てて、どこかへ出ていくことだろうということだった。 あれから、10年。 20才になった私は、思いもかけないほど、遠くまできていた。 ここは。 もといた世界から遠く隔たった異世界。 私は、3年前この世界に召喚された。 勇者として。
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