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1.ご令嬢と執事
私には真剣に恋をしたい人がいます。
しかし、私が真剣に恋をしたくても相手が真剣じゃないと意味がない。
私のお名前は西園寺琴音【サイオンジコトネ】で
年齢20歳で西園寺家のご令嬢です。
私には専属の執事がいまして、その執事と真剣に恋がしたいのです。
執事のお名前は工藤彼方【クドウカナタ】で
年齢20歳です。
私と同い年なのはいいけど、なかなかお話をしても真剣に恋してくれません。
そんな私は執事である工藤彼方の元へ行こうとしています。
工藤彼方にはお部屋が用意してあってそこに居ると思いますが、お部屋で基本的に
過ごしているはずです。
執事のくせに私の身の回りのお世話もしにこない最低の執事です。
工藤彼方が居るお部屋の前に到着すると私はドアをノックしてからお部屋の中へ入ると
工藤彼方が居ました。
「どうしてドアをノックしてるのにお返事もしてくれないの?」
工藤彼方が私に気づくと
「これは琴音お嬢様、どうなされましたか?」
「どうなされましたか? じゃないよ、ぜんぜん身の回りのお世話に来ないし、
どういう事よ」
「そう言われましても俺が身の回りのお世話をする理由なんてありません」
「なっ、なっ、なんて事を言うのよ、信じられない」
「そんな反応するんだな、琴音お嬢様」
「私を何だと思っているのよ」
「可愛い琴音お嬢様です」
工藤彼方はいきなり何て事を言うのよ、私の事を可愛いお嬢様だなんて………………。
そんな事を言われたら私だって恥ずかしいし、どうしていいのかがわからないよ。
さてと、工藤彼方にはっきりとここは言わないといけないよね。
「ねぇ、貴方と真剣に恋をしたいの、だから貴方も真剣に恋をしてよ」
「どうしてしないといけないんだ?」
「そ、それは…………貴方の事が大好きだからよ」
「そうか、なら真剣の恋とやらをしてあげようじゃないか」
「本当に?」
「本当だ、嘘は言わない」
工藤彼方と真剣な恋が出来るのね。
それが出来るだけでも私は本当に嬉しかった。
どんな恋が出来るのか、私は正直言うと楽しみでしょうがなかった。
工藤彼方と真剣な恋をする事が決まったのはいいけれど、その後、真剣な恋が
始まると私はドキドキされぱっなしになるのでした。
なんせ工藤彼方があまりにも私優先で動いてくれてとても優しいからです。
私は優しくされてもっと工藤彼方の事がもっと大好きになると口付けを
してしまう私がいました。
そんな姿を見た工藤彼方は私にこう言ってくるのです。
「本当に可愛いな、琴音お嬢様」
「なっ、なっ、恥ずかしい事を言わないで」
私はきっと赤面しているに違いない。
そんな事が毎日のように繰り返していると、私と工藤彼方はデートをするようになって
デート中も工藤彼方は私の事をよく考えてくれるのでした。
そんな姿を見た私は本当に素敵だなと感じてしまって、ますます工藤彼方の事が大好きに
なると私は
「あのね、もしよかったら将来ね、私と結婚して欲しいの? ダメ?」
「そうだな、結婚するのは構わないが俺でいいのか?」
「うん、貴方がいいの」
「そうか、なら俺の事は彼方と呼んでくれ」
「うん」
「私の事も琴音と呼んでね」
「ああっ、わかった」
そして、私と彼方はデートを何度も何度もしていくと本当に恋をしているようでした。
その恋もしっかりと叶って私と彼方は結婚するのでした。
結婚して夫婦になると私は彼方からよく可愛がられてとても嬉しかったです。
嬉しいよりもこんなに愛されていると思うと私は心の底から嬉しい気持ちです。
私も彼方の事は本当に愛してて恋をしている時のように尽くしています。
尽くす事によって彼方もそれに応えてくれて私は蕩けそうになる。
彼方…………愛しています…………彼方と結婚出来て良かった…………。
私は本当に幸せで幸せで堪りません。
この幸せがいつまでも続きますように………………。
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