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もう少し
翌朝目が覚めても布団の中でボーっとしていた。
また今日も変な夢を見た。
まるで小学5~6年生の体に乗り移っていたみたいな感覚。
でも、そのちっさい子供が自分や同級生達を18歳で高校3年生だと言っていた。
毎日変な夢を見ていると自分の頭がおかしくなったのかと思ってしまう。
夢の中の自分は現実の名前や姿が変わっていたので過去の事を夢見ていた訳ではない。
それどころか、地球とは違う世界の話だったので漫画の観すぎかと思った。
俺の名前は『朔日 新』年齢は18歳の高校3年生。
身長は、あの子供達と違って175センチ。
あの夢は何だろう?毎日続きを見せられて飽きはしないが変な感じがする。
夢の中の自分はなんて事をするのだと思いながらも、夢の中なんだから何をしても平気だとも思った。
実の姉に・・・。
現実の俺が、あの頃妹にしたのが夢に影響しているのか?
俺が中学1年生の時に、2つ下の妹にしたあの事が。
まあ、あの事や夢は気にしないで、まずはベッドから出て着替えるか。
ベッドから出るとパジャマを脱いで学生服に着替えていく。
そう言えば、夢の中では全裸で寝ていたな。
制服を着た俺は洗面所に向かい、そこで顔を洗う。
タオルで顔を拭いていると、パジャマ姿の妹が眠そうにやって来た。
妹の名前は『朔日 名月』高校1年生の15歳。
「おはよー。お兄ちゃん」
眠そうな声で挨拶する妹に「おはよう」と答える。
パジャマの上のボタンが2つも外れているので、Bカップの小さな膨らみの一部分、胸元だけが見える。
少しでもお辞儀をしてくれれば、その小さな膨らみの先端まで見えるのに。
そう思いながらもみていたら、妹は視線に気付いたらしく「あ、ボタンが取れてる」と言ってボタンを掛け始めた。
その時、ボタン引っ張ったお陰で妹の膨らみ全てが俺の位置からバッチリ見えた。
なんで俺は妹の乳首を見て喜んでいるのだ?
俺の妹なんだぞ!義理とかじゃなくて、正真正銘の血の繋がった俺の妹に何を興奮している?
俺はもう一度顔を洗った。
夢の中の俺より現実の俺の方がヤバイ気がするのは気のせいだろう。と、トイレのドアの前で、トイレに入った妹がチョロチョロとおしっこをする音に聞き耳を立ていた。
カラカラとトイレットペーパーを繰り出す音がしたのでその場を立ち去りリビングに向かった。
リビングでは、母親がテーブルに朝食を並べていた。
自分の席に座り、皆が来るのを待った。
食事を終えて洗面所に向かい、歯を磨いていると制服姿の妹がやって来て俺の隣で歯を磨き始めた。
俺と妹は同じ高校に通っている。
自転車で10分ぐらいの距離と家から近い所にあった。
わざわざ遠い学校に行くのは面倒だと俺は一番近い学校を選んでいた。
妹は何で選んだのか分からない。他にも良い学校があっただろうし。
登校準備が終わり外に出たところで、丁度幼なじみの女の子が自転車に乗ってやって来た。
彼女も同じ高校に通っている。
彼女の名前は『二木 サヤメ』
高校生3年生で俺と同じクラスの17歳。
1年程前から彼女と付き合っている。
俺にとっては初めて出来た彼女だ。
サヤメの方は、中学1年生の時に高校生と付き合い2ヶ月程で別れ、その後に中3の先輩と半年程付き合っていた。
彼女にとって俺は3番目の彼氏だった。
彼女が最初に付き合った彼氏によって処女を失っているのは知っていた。
入学間もなく桜が舞散る季節に付き合い始めてから梅雨のジメジメとした季節まで毎日欠かさず、妊娠騒動が起きたあの日まで、やっていたらしい。
実際は妊娠していないが、彼女が嘘をついて彼氏を試したのだと言う。
1度も避妊具を付けてくれない彼氏は、妊娠したと聞いて責任を取ってくれるのかと期待したが、そのつもりも無くサヤメから逃げたそうだ。
2人目は、夏休み直前から付き合い始めている。その彼氏はちゃんと使ってくれていた。
付き合い始めてから約5ヶ月後のクリスマスイブに、その彼氏が二股していたのを知って別れたそうだ。
まだ12歳の彼女にとっては、つらい出来事だったに違いない。
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