リアルな夢

1/9
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ

リアルな夢

朝、目が覚めるとベッドの中で、さっきまで見ていた夢を思い出していた。 夢は毎日見ているが、リアルな夢で現実かと錯覚するほどだった。 夢の中の俺は、高校3年生の18歳で、どこにでもいる普通の高校生。 夢の中での名前は『朔日(さくじつ) (あらた)』で、現実とは別人になっていた。 その普通の高校生である朔日(さくじつ) (あらた)には、同じクラスの女子で、1年も前から付き合っている彼女がいた。 彼女の名前は『二木(ふたつき) サヤメ』 現実の俺も高校3年生で17歳だけど、夢の中の(あらた)彼女(サヤメ)は、もっと年上に見えた。 夢の中では同じ学年の友達とかも全員が20代半ばに見えるので変な感じだ。 まるで大人達が同窓会で卒業した高校に行って、当時の学生服を着ているように思えた。 その同窓会みたいな学校が終わると、彼女(サヤメ)を俺の家に連れて来ていた。 変な夢だ。 学生服の上着を1枚を脱いでリラックスすると、お菓子を食べたりコーヒーを飲んだりしながら、学校の先生の悪口や世間話など、どうでもいい事を喋っていた。 話の内容なんて全く覚えてない。 彼女との会話が途切れると俺は彼女と見つめ合い、次第に顔の距離が縮まっていく。 唇同士が触れ合うと、口を開けて舌を絡ませていた。 彼女の唾液は、お菓子とコーヒーの味がする。なんてリアルな夢だ。 俺と彼女は、お互いの学生服を脱がせ合い、肌を露出させると再び唇を求めた。 夢の中の彼女は肌が白くて柔らかい。 彼女の大きな胸は、大きなブラに包まれ隠れている。 現実世界では、俺のクラスの女の子には1人も居ない大きさで、ホックを外したブラから肩紐を横にずらしただけでもドキドキしていた。 現実世界での俺の彼女の胸は片手にスッポリと収まるピッタリサイズだけど、夢の中の俺の彼女は片方だけでも両手が必要の大きさで、EとかFとか言ってたかな。 つきたてのお餅のように柔らかく、揉んでいる手は気持ち良くて、なかなか手離す事が出来なかった。 思い出したら興奮してきた。 「何バカ面してるの?」 ドキッ!! いきなり話し掛けられたから、心臓が破裂するかと思った。 俺に話し掛けて来たのは、隣のベッドに寝ていた俺の姉。と、言っても俺との双子だから年齢も誕生日も同じ。 その姉の名前は『一月(ひとつき) 柘榴(ざくろ)』 俺と姉は同じ部屋なのは、家がせまいので仕方がない事だった。 ずっと一緒の部屋だったので、特に気にした事は無かった。 こっちを見ている姉は、俺が返事をせずに考え事をしているので「何か変な事を考えてない?」と疑いの目で見ている。 流石に「バカ面」と言われて黙っているのは不自然かも。 普段だったら何かしら反論するので、心の中でバカにしているのかと思ったようだ。 俺は素直に「今日見た夢の事を思い出していた」と答える。 姉は、みるみる真っ赤な顔になり、両手で顔を隠す。 何で?何か変な事を言った? いや、言ってないはずだけど・・・。 ベッドの上で横になっていた俺だったが、体に掛けられた薄っぺらの毛布が一部分起き上がっていた。 ああ、コレが原因か?いや違うと思う。 直接見たなら少しは分かるけど、見たのは毛布だからな。 じゃあ原因は何?とりあえず服を着て顔でも洗うか。 ベッドから出るとタンスの中からパンツや服を出して着ていく。 着替えが終わり部屋を出ようとした時に、姉もベッドから出て自分のタンスから透け透けのパンツを出して穿いていた。 昨日は、紐のようなTバックだったけど、今日は透け透けなんだと普段通りに姉のパンツ姿をチラ見していた。 パンツ姿を俺に見られても平気なのに、俺の膨らみで顔を赤くするとは可愛いと感じた。 あくまでも異性としてでは無くて身内として可愛い。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!