プロローグ

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 俺に……というより、野村家に写真付き見合いのデータがパソコンに送信されていた。  データを開いたら、CMで有名な〇〇グループ大社長の子息  イケメン王子だと騒がられてる◎✖議員  大リーガー年俸〇〇億…って外人じゃないか!?  いやいや、もうなんなの。なんでこんな世界を賑わす人たちが、年収300のところに来るのっておかしくない? 「凄いでしょ、これぜーんぶ瀬那のお見合いのお相手よ?10名かぁふーん、けどあんまりイケてないわねぇ……若禿げもいるし」 「イケてないの話じゃないよ、ってそれは失礼だよ!どうしてこんなすっばらしい経歴の人がウチに送信されてるの?誤信じゃないの?」  心臓がバックバックしてる。見合いどころじゃなくて超著名人の名前に。 「それは………ママとパパ頑張っちゃったからよ☆」  間が怖いよ。何を頑張ったのか聞きたいけど怖くて聞けないよ、もしかして黒い人が傍に居るの、母さん。 「もう少し待って見ようかな」  可愛く舌を出しても遅いよ、不審から抜け出せられないよ。
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