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「今日は朝から
お風呂に入れたんでしょ?
よかったわね 」
そう言ってみゆきが振り向くと
目の下に茶色いクマがあるが
それ以外はみゆきが恋に落ちた
セクシーでハンサムな男性が
とてつもなく不機嫌な顔をして
ベッドに横たわっていた
「さっきお医者様と話したんだけど
血液検査の結果も良好で
あなたはとても回復が早いと
褒めていたわ本当によかった 」
みゆきはとにかく明るく勤め
彼から目を離さず見つめていた
「医者なんかくそくらえだ」
プイっと英明は吐き捨てて
ゴロンと寝返りをうち
みゆきに大きな背中を見せた
ここは豊洲村から数百キロ離れた
総合病院の一室
海上自衛隊出身の彼は普段は
穏やかな紳士だが
やはりここぞという時や深刻な時には
やはり海軍ゆずりの気性が現れる
今はその気性がむき出しだ
傷ついた猛獣と兵士は気性が荒くて
手に追えないとよく言われているが
今まさに英明の状態がそれだった
痛くてイライラしているのね・・・・
みゆきは目を丸くして
ため息をついた
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