Chapter 1

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私は何がしたいのだろう。 何をすれば良いのだろう。 自分の存在意義は?何のために生きている? そんなことをぼーっと考えながら、 道を歩いていた。 大量の人間がいた繁華街をぶらぶらしていたはずなのに、いつの間にか人通りが少ない。 全く知らない道なのに、自分の居場所を探すように、何かに導かれるように進んでいる。 自分はどこに行こうとしているのだろう。 ふと、ある建物が目に入った。 何故か目を離すことができない。 周りの人は何も無いように素通りしている。 だけど、私にはすごく落ち着くような、 初めて来たとは思えないような、 不思議な感じがして、素通り出来ない。 近づいてみると、門の前には「petit jardin」 というボードがかかっていた。 門は開いていて、扉の前までの道や建物の壁にはお花がたくさん咲いている。 ここは何なんだろう。
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