神になる

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 オラ家さ来た時ぁ神社が山賊に囲まれでらっけ。  皆んなして避難して来たんだがもしれね。  んだのも(だけど)……  村の何人だべ……  十五人ごれなるべが(くらいになるだろうか)……  血ぃ流して動がねぐ(かなく)なってらおんだ(なっているようだ)……  オラの頭の中ぁ真っ白ぃなってしまって、何せばいが(何をすればいいか)わがんねぐなってしまった。 「ああ? なんだシジイ。テメーもぶっ殺してやっからよぉ。動くなよ?」  側さいだ(そばにいた)山賊がら刃物でオラ刺されだ。  腹刺されだんだのも(たんだけど)痛みはねぇな。 「あ? この…… シジイ、刺さんねぇ……」  オラは持ってだ鎌で山賊の首切り落どした。  草刈り用の鎌だのも、村の人がら買ってもらった鉄の鎌。  そっからは頭の後ろ痺れできて覚えでねぇ。  何も考えれねぐ(考えられなく)なって記憶もなんもね。
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