田舎のおっさん異世界へ 〜やがて神となる〜

おっさんの鈍りは絶対直らない

　村長さん家の畑さ来た。
　オラ家の畑よりもびゃっこ大っきぐれだのも、家族六人で同ず家さいだ。
　んんで村長さん夫婦は年寄りだす見でるだげ。
　モルダ君ど奥さん、息子さんど娘さんの四人すて農作業すてるみんたな。

「ではカズオさんお願いします！」

「「「お願いします！！」」」

「へば良いが？　まんず体さこう……　力へるべ(入れるだろう)？」

　魔力っちゅーのを強ぐして体どご強えぐすんな。
　こう、グッと力へでグググッとこう！

「あの……　さ。言ってる事わかんなくない？」

「へばいいがって何なの？」

　わらし達(たぢ)ぁ早速何がわがらねみんたな。
　恩返す為だす、すっかりおへでやらねば。

「へば良いがって言う(ゆう)のはじゃあいいが？　って事しゃ。わがるべ？」

「わかんない」

「そんな言語あるの？」

　こんの田舎者達ぁオラなの言葉もよぐわがらねみでんたな(みたいだな)。
　まぁこの村ぁ田舎だす、すかだねのもよ(仕方ないけれども)。