田舎のおっさん異世界へ 〜やがて神となる〜

神になる

　まぁその前にいろいろどオラも考えでみだなよ。
　日本酒っちゅーなは……
　いや、酒っちゅーなは元々神様さお供えするもんでねっけがなって思い出す(し)たなしゃ。
　んだがら神様さ頼まねねべがど思って、家ぼっこして神社に建で替えだ。
　オラ家が神社ぃなったなひゃ。
　お経だのなんだのぁ何もわがらねがら、オラの感覚で適当に作って読んでみだ。
　効果なば何もねっけのも、村の人達もオラやってる事さ興味持ってお参りに来るよになったっけな。
　ようはオラが酒造る為に建でだ神社が、この村の神社、す(し)て酒っこが神様になったわげ。
　そさ住んでるオラは神主さんみでんたおんだべな(みたいなものだろな)。

　それがらも毎週酒っこ造ってみるのも酸っぺぐなる。
　この頃にゃそのまま捨てるなも勿体ねがどって、酢どす(し)て使うよになったんだのもな。

　なんぼ上手ぐ酒っこ造れねくても、オラの酒への執念っちゅのは衰える事ぁねがった。