田舎のおっさん異世界へ 〜やがて神となる〜

神になる

　んでそれがらす(し)ばらぐたってがら気付いだんだのも、神様さお供えするお神酒造るなさ、男の口噛み酒じゃ駄目なんでねがど思ったな。
　へば何とす。
　村の女子(おなご)さ頼んでみるが……

（米どご口さへで(入れて)噛んで出せ）

　こんた事人さ頼んでいがわがらねがったんだのもよ。
　さすがぃオラだって悩んだおん。

　んだのもノルドさんの娘っ子ぁオラどさ協力す(し)てけるっちゅーなひゃ。
　メルちゃんって言う可愛い娘っ子だ。
　まんだ二十歳にもならね娘っ子だのも、オラどさもいぐす(し)てけるいい娘さんでよ。
　オラがゴブリンどご倒すな見で、かっこいって思ったらす(し)んだ。
　オラも歳なばとったのもかっこいって言われれば嬉す(し)もんだな。
　年甲斐もねぐ喜んだおん。

　んだのもな。
　メルちゃんはこれがらいい人見っけで幸せぃなんねねがらよぉ。
　指一本も触れでねど？
　まぁ手伝ってけるっちゅーがら神社の事ど酒造り手伝ってもらったんだのもな。
　オラなの娘みでんたおんだおの。
　早ぐいい人見っかればいいなど思ってだぁ。