第一章 深夜バス

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「睡眠不足で成長が遅いと、医者から報告があった。仕事は、ドクターストップだ」  呼び出して仕事を言い渡しながら、休めというのも矛盾している。 「仕事は、第九公安部に依頼したものだ。夏目個人にではない」  俺が不服そうな顔をしていたのか、相馬が先に回答を言っていた。 「しかし、部下が騒ぐのも頷ける。これは、可愛い。私が持って帰りたい。まるっきり、お人形みたいだ……」  相馬が両手を広げて迫ってきたので、俺は必死で部屋を出た。
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