道で拾ったお兄さんが人外者だった事の顛末について【差分】

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 慶は、ただ頷いて秀一の話を聞いてくれた。  意見やアドバイスは、全くなかった。  いや、秀一も、そんなものは望んではいなかった。  ただ、聞いてくれる人が傍にいる。  それだけで、ひどく安らいだ。  いつの間にか、肩にもたれて眠ってしまった秀一の髪を、慶は撫でてやった。 「秀一くん、頑張ったんだね。頑張り過ぎて、疲れちゃったんだね……」  こんな俺が、彼の力になれるんだろうか。  そう考えながら、髪を撫でていた。
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