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長い、静かなキスだった。
秀一は、ただ、咥内に忍び込んでくる慶の舌を受け入れ、優しく踊るその動きに身を委ねた。
「あ……」
慶が去ったあと、溜息と共に小さな声が漏れた。
「大丈夫? イヤじゃない?」
イヤだなんて。
「ずっと、こうして欲しいと思ってました……」
その返事に頷くと、慶は秀一から衣服を剥いでいった。
剥ぎながら、あらわになった素肌に唇を当て、舌を這わせる。
「あ、あぁ。慶さん……」
「俺も秀一くんのことが、好きだよ」
桃色の小さな乳首を吸われた時、秀一は初めて羞恥に身をよじらせた。
沸き上がる快感を、隠せない。
慶の前でそれを晒す恥に、見悶えた。
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