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腹の満ちた慶をバスルームに放り込み、秀一はその間に彼の服を全て洗濯機で回した。
「着替え、ここに置いておきますから。僕のじゃ小さいだろうけど」
ありがとう、と浴室から声が返ってきて、秀一はふと気が付いた。
人と会話をするのは、何日ぶりだろう。
3週間前、心療内科の医師と話してから、ずっと口を開いていなかった。
ありがとう。
感謝の言葉を聞くのは、悪い気がしない。
そして、そんな大切な言葉をぽんぽんと気軽に出せる慶の人柄に、秀一は好感を持った。
いつまで滞在しても構わない、と言ったのは社交辞令のつもりだったが、本当にそうしてもらってもいいような気分になっていた。
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