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今日も、中庭にいても周りの視線が痛い。 私は浅いため息をつきながら、たこさんの形に仕上げてきた赤ウインナーを頬張った。 「まぁ、玉の輿の話はおいといて。最近、どうなの? 須藤さんとは。仕事はやりやすくなってきた?」 優菜がハートの形の卵焼きをお箸で掴みながら、私の様子をうかがってくれる。 私は間髪入れずにすぐに頷いた。 「だいぶ、慣れてきたかな。須藤さんは相変わらずマイペースだけど」 「彩香、最初の一週間は見ていられないくらい緊張していたもんねぇ。ホント、気の毒だったわ」 「だって、いきなり会社の社長の息子と二人一組になって仕事しろって言われたのよ? 緊張しない人なんて絶対にいないと思うわ」 「アハハ! たしかに」 須藤さんと一緒に仕事をすることとなった時、流れとは言えOKをしてしまったことを、私はあの後、すぐにめちゃくちゃ後悔をした。
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