●期間限定のパートナー●

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こんなやり取りを何十回と繰り返したと思う。 そして、その度に須藤さんは私のフォローに回ってくれる。 須藤さんは、ただのお金持ちのお坊ちゃまではなかった。 高校生の時から経営学に興味があり、独学でたくさん勉強をしたらしい。 大学はもちろん経営学専攻で、大学は海外の有名大学に進学し、そこで学びながらその地の有名企業の現場で直接経営者から経営のイロハを学ぶなど、知識欲だけは貪欲にあるらしい。 それを本人からだけではなく、環先輩からも聞いたのだから嘘じゃないのだろう。 仕事も出来て、人柄もよくて、容姿端麗で、家柄も最高級。 こんな人と一緒に仕事をしている自分の環境が、まだ信じられないくらいだ。 「ごちそうさまでした! よし、お昼からの外回りの準備をしてくるね!」 「早ーい。私、まだ食べてないよ」 「優菜はゆっくりしてて。じゃ、お先に営業部に戻ってるね」
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