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チーフと須藤さんがお互いの謝罪に、大人の対応で笑ってこの場を済ませると、須藤さんは待っていた私の方を向く。
「お待たせしました、彩香さん。次に行きましょう」
「は、はい」
目を細め、優雅に微笑む須藤さんから自信に満ち足りているオーラを改めて感じる。
今まで御曹司だからこんなに余裕があって、大人な対応をする人なのかな、と思っていたけれど、この自信は成功を経験した人だからこそ漂わせることができるのかもしれない。
いいな……私もいつかこんなふうになりたいな……と、理想の形を頭の中で描いていた。
「では、我が社の期待の新商品、どうぞご贔屓によろしくお願いいたします」
須藤さんがユーモアを含ませながら帰る言葉を残し、一緒にショップを後にした。
そして車に戻った途端、私は須藤さんに頭を下げる。
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