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「すごく気になります。須藤さんと、その方の夢が詰まったサロン!」
目をキラキラさせて彼を見上げる私を、須藤さんは柔らかく微笑んで見下ろしてくれる。
コインパーキングから数分ほど歩くとすぐに着いたそのサロンは、車で来客される方にもいい立地条件のところに建っている印象を受けた。
そして海外ブランドのキーケースを彼はポケットから取り出すと、このサロンの鍵と思われるものを見つけ、鍵穴に差し込んでオートロックの解除をする。
硝子扉からはピーと音が鳴り、鍵が開いた。
「どうぞ」
ドアノブまでも硝子になっているそのオシャレな扉を須藤さんは開けてくれる。
私はそっと静かにサロンの中へと足を踏み入れた。
サロンの中は新築の匂いが若干したけれど、それ以上にアロマの香りが充満している。
この甘くてほのかに香るフルーティーな香りは、私もよく知っている。
「これ、ローマンカモミールですか?」
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