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 僕は家に帰ろうと学校の最寄りの駅に来ていた。午後五時の駅は人がまばらだった。僕が改札口に向かおうとすると、遠くから僕に向かって手を振るセーラー服姿の女の子がいた。妹の有紗だ。  僕は有紗がいるところまで行った。 「何してるのさ?」と僕は言った。 「お兄ちゃんこそ何してるの?」 「僕は今から帰るところ」 「私も。ねえ、一緒に帰ろよ」  そういうことで僕は有紗と一緒に電車に乗ることになった。  電車は比較的空いていた。僕と有紗は隣同士で座ることになった。僕がぼんやり窓から外を見ていたら有紗が話しかけてきた。 「告白したあとどうするの?」 「明日デートすることになった」 「明日?学校あるじゃん」 「学校はサボる。明日の朝九時に駅で待ち合わせ」 「ふーん。いいな、私にもなんか出会いないかな」  そんな他愛ない会話をしながら、僕たちは家の近くの駅に着いた。僕と有紗は電車を降りた。  
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