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 次の日、高校は普通にあった。教室は世界の終わりで持ちきりだった。みんなが地球は三日しかないことを知っていた。  僕は冷静を装って片桐渚さんを見た。  片桐さんは教室の右端の後ろの席に座っていた。いつものように静かに席に座って、先生が来るのを待っていた。  先生が教室に入ってくる。先生は男で歳は確か三十代前半で後藤という。みんなから恐れられているタイプの先生だ。  後藤は教室に入ってくるなり言った。 「みんなも知っていることと思うが、あと三日で地球がなくなる。けどな、落ち着いて勉強してほしい」  生徒たちは落ち着いて何も答えなかった。  4限目の授業が終わって、僕は渚さんに声を掛けようとしたが教室にはいなかった。近くにいた女子に渚さんがどこにいるか聞いてみた。「渚?あの子どこにいるんだろ。分かんないや」  僕は教室を出て渚さんを探すことにした。    図書室に行ってみたが渚さんは居なかった。どこにいるんだ?  僕は司書の女性に聞いてみた。 「片桐渚さんは来ませんでしたか?ちょっと、渡すものがあるので」 「渚ちゃんは今日は来てないわよ」と司書の女性が言った。  僕は図書室を出て、片桐さんを探すのを続けた。  もしかしたらあそこかな。  僕は屋上を目指した。  屋上に片桐渚はいた。セーラー服姿で屋上の床に座って空を眺めていた。空は真っ青で澄んでいた。  僕は片桐さんに近づいていった。  
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