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 僕は自室で朝早く起きて学校へ行く支度をしている。着替え終わって居間に行くと妹と父親がご飯を食べていた。母親はキッチンで洗い物をしている。  妹と父親は朝食を食べながらTVを見ている。TVには巨大な隕石が映っている。  妹がチャンネルを変える。女性アナウンサーが喋っているのが分かる。女性のアナウンサーは淡々と原稿を読んでいた。 「あと二日で世界が終わります。いまの東京の渋谷の状況をお伝えします」  TVの画面が切り替わり、町が映った。たぶん渋谷だろう。道路には沢山の車の列ができ、車の上に登って何かを叫んでいる人もいた。道路は人と車でごった返していた。おそらく地球が滅亡するのが耐えられない人が何処か遠くに行こうとしているのだろう。  また画面が切り替わり、今度は街頭インタビューになった。おばさんがいまの気持ちを聞かれている。  そこで妹の有紗が言った。 「気持ちもなにもないよね。どうやっても世界は終わるんだから」  父親はいまは新聞を読んでいた。  母親が僕に言った。 「支度できたの?朝ごはん食べなさい」  僕は居間のテーブルについて朝食を食べ始めた。
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