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「ねえ、片桐さんはあと二日で世界が終わるの怖くないの?」と僕は片桐さんと並んで歩きながら聞いた。
「怖くない。だって仕方ないじゃん」と片桐さんは言った。
僕と片桐さんは学校までの道を二人で歩いている。学校は小高い丘の上にある。他の生徒たちが自転車に乗って僕たちを通り過ぎていく。
もうちょっとで、学校に着くというところで片桐さんが僕に向かって言った。
「今日、学校が終わったあと空いてる」
僕は予想外の誘いにドキドキしながら言った。「空いてますよ」
「放課後に屋上に来て。前にいたところ、わかるでしょ」
「屋上。放課後のあとですね」
僕たちは学校に到着した。
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