3人が本棚に入れています
本棚に追加
そこで、お妃は王宮付きの狩人を呼びました。彼は純粋な狩りバカで、色にも欲にも全く興味のない男であり、お妃が信頼する数少ない一人でした。
「あのな、狩人。ちょっとお願いがあるんやけど」
「どうしたんです、お妃様、なまってますよ」
「どうでもええねん、そこは。それよりな、うちの娘、白雪を逃がしたって欲しいねん」
「どうしてです?」
「王様がな、あの娘を狙っとんねん」
「何ですと!児ポ法に抵触する上に、近親相姦って、どんだけマニアックなんですか?」
「そういうのいらんねん。あのな、そこの森の奥の方に、七人のドワーフ達がおんねん。そいつらは、うちがO-SAKAにいた頃からの馴染みの業者やねんけど、そいつらに白雪を預けたって欲しいねん」
「業者って何ですか?」
「そこは堀り下げんといて。ドワーフ達には連絡しとくさかい、頼んだで」
お妃は狩人を説き伏せると、白雪の部屋へ行きました。
わがままなお姫さまなので、お城から出る事を説得するのも難儀しそうです。
「いやや。行きとない」
案の上、白雪はけんもほろろの返事です。
「そんな事言うてもな、王様が来たらな、(一部削除)れてまうねんで」
「うわ、キモいな。なら、うち行くわ」
母親の身も蓋もない警告に、白雪姫はあっさりと前言を撤回して、お城を出る事にしました。
狩人は姫を七人のドワーフ達に預け、その帰りにイノシシを狩りました。その夜は、お妃は侍女達と、ぼたん鍋とイノシシの心臓、肝臓、もも肉の焼き肉を楽しみました。
最初のコメントを投稿しよう!