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「よぉ、新入り。足手まといだけにはなるなよ」
金髪のパトリック・ダニエルがブラッドの肩を叩く。
「QUIET」の隊員は全部でたったの七人。二人ペアが三組で、構成されていた。中に二人の女性隊員がいて、その二人でペアが組まれている。
隊長、副隊長のペアは総合支援、女性二人のペアである、ドミニク・レーシアとレイ・カリーナは戦闘班だった。
女性ペアが戦闘班であることにブラッドは疑問を持った。肉体的な任務は男性向けだろう。
ボードに書かれた文字を眺めていると、周りには人がいなく、後ろに副隊長、ボブ・アドラーが座っているだけだった。
「そんなにトロトロしてて大丈夫なのか? お前にとっては今回が初任務だろ」
後ろからきた、太くて力強い声にブラッドは背中を押されたような感覚がした。
こんなことをしている場合ではなかった。突然くるミッションに道具も装備も、全く準備出来ていなかった。
「失礼します」
それだけを告げ、部屋へ走った。その走りには期待からくる興奮で満ち溢れていた。
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