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慌てて駆け込んだコンビニのトイレに私を押し込んだお兄さんはタオルと水を買ってただひたすら背中を撫で続けてくれた。
便器に顔を突っ込んだこの情けない状態にも涙が出る。
1年付き合った彼氏に振られて、
お酒を飲んで、
飲まれて、
……名前も知らない人に介抱されてるなんて。
夢か、地獄か。
私の人生でここまで最悪な日は無かった。それなりに順風満帆で過ごしてきたし、そんな事おきないと思ってた、のに……。
そこまではギリギリ記憶が残ってる。
……その後は……。
—————
「……んっ」
フニッと唇に押しつけられたナニカ。
「……起きた?」
目を開けるとそこには知らない人。
知らない場所に、
知らない布団に、
知らない、服…………。
「……はひゃー!!?
貴方は誰?ここは何処?!」
「……覚えてないの?」
とりあえず目の前に盛り上がる掛け布団を胸に目一杯抱きしめて状況を確認した。
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