ダンジョンコア

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ダンジョンコア

猛烈にダッシュ! 人生の中でこれほど走った事があるだろうか?息を切らし、足はガクガクなっている。疲れでどうにかなってしまいそうだったが、後ろから迫る人相が悪い連中から必死に逃げていた。 追いつかれれば間違いなくその先は死だ。 捕まる訳には行かない…! 右手に目を一瞬向ける。丸くてゴツゴツした物体『ダンジョンコア』 これさえあれば長年の夢である『億万長者』になれる! 早く追手から逃げなければ… 考え事をしながら走っていたせいか、疲れが限界に来たせいか、勢い良く転んでしまう。 その時足を擦り剥いた様だ。痛みで上手く立つ事が出来ない。 「はぁ…手間取らせやがってこのクソガキが」 「大人しく観念するんだな」 人相が悪い追手にとうとう追い付かれてしまった俺は、諦めざる終えなかった。 その時、手に持つ『ダンジョンコア』から激しい光が放たれ視界が見えなくなった。 眩い光の後には薄暗い洞窟の様な場所に辿り着いていた。
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