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「待ってよ〜アイシャ〜」
「もう情けない声出さないでよねマイク」
2人の男女は森の探索に来ていた。マイクは戦士の様な格好で、アイシャは僧侶の様な格好だ。
2人は森で消えた子供を探す為にギルドから派遣された冒険者の様だった。
この森はスライムが巣食う森で、初心者用の森として多くの冒険者に利用されている森だ。
スライムは子供でも討伐出来るが、ここ最近行方不明者が多いという事で調査に来た。
「しかし本当に行方不明になるかねぇ」
「どうかしら。スライムが生態を変えて凶暴になったのかもしれないわ」
「スライムが進化したってエビルスライム程度だろ〜?」
エビルスライムはスライムの1つ上。
見た目が青から薄い青になった程度だ。強さはさほど変わらない。
「魔物は何をするか分からないからね。油断は禁物よ?」
「はいはい、分かってるって」
2人はさらに奥へと進んだ。奥に進むと、見たこともない洞窟があった。
「ここにこんな洞窟あったか?」
「新しく出来たダンジョンかしら?」
2人はどうするか話し合う。ダンジョンには危険がつきものである。どういうダンジョンかも分からないのでアイシャはギルドに報告しようと言うが、マイクはこのまま入ろうと抗議する。
「こんな森のダンジョンだぜ?俺達だけで行けるだろ」
「行方不明者達はここに入って戻らない可能性が高いわ!危険よ」
「でもダンジョンだぜ?」
マイクの言葉でアイシャは言葉を濁した。ダンジョンにはお宝があり、まだ知られていないダンジョンは冒険者にとって夢溢れる場所だ。
冒険者なら誰もが夢見る展開…。アイシャも冒険者の端くれであり、しぶしぶそのままダンジョンの中へと入る事となった。
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