異変

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ーーーーーーー 警報トラップが発動した。 このトラップには特別な仕掛けがあり、レベル50以上の者が入った時に俺の部屋にだけ鳴る様になっていた。 「レベル50…それも4人もいるな…」 「うつけ者が入ったそうですねフーリエ様」 「ああ。今回の侵入者はかなり手強い」 「私が出迎いますか?」 メナスは普段緩めている顔だが、今は真面目な表情だった。無表情過ぎて、怖い…。 「いや…他の魔物達の実力がどれくらい通用するのか見てみたい」 実際、レベル30前後の冒険者をゴブリンが倒している。他の魔物達がどれだけやれるのか見てみたい。そう言うとメナスはしぶしぶ了解してくれ、モニターを取り出し映像を眺め始めた。 俺もモニターに目をやり、どうなるかを見守る事にした。 ーーーーーーー 「右だ!アリス!」 「…分かっ…てる!」 「クラウドそっちにいったぞ!」 「リーザ後ろだ!」 4人は各々の戦闘スタイルで向かって来る魔物を次々に倒していく。 奥に進むにつれ、魔物達の強さも上がっていき4人の息がだんだんと切れてきていた。 それに瘴気も濃さを増し、身体が言うことを聞かないでいた。 「くっ!どうして雑魚モンスターがこんなに強いんだよ!」 「…推定レベル50前後」 「不味いな…このままではじり貧だ」 「一度撤退するか?リーザ」 「うむ…この先はもっと危険な匂いがする」 4人は来た道を戻ろうとするが、次々に襲い掛かってくる魔物達に行く手を阻まれていた。 そこに、マスタースライムとミックススライムが到着していた。
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