86人が本棚に入れています
本棚に追加
「げっペルセポネ様…」
「ヤッホー!ペルちゃん!」
「あら、メナスにエリスじゃないの!久しぶりね」
「なあ主よ。俺はこれからどうするんだい?」
「だからリューク様!膝を曲げて主様に…!」
「煩えなキング!」
「あーごほん」
話が纏まりなかったので咳払いをして注目を集める。そうすると全員かしこまった様に膝を曲げて俺に頭を下げていた。
「そういうのはしなくていいよ。俺嫌いだし」
「で、ですが主様…」
エンペラーキングは恐れ入ると言った態度だったが、俺が何度もしなくて良いと言うと渋々了承してくれた。
召喚された3人にはここの防衛に当たる様に伝えたが、ペルセポネとリュークは自由気ままにしたいと言うことで俺と同行する事となった。
「ではエンペラーキング。ここは任せたぞ?」
「はっ!必ずやフーリエ様の期待に応えれる様に致します!」
「うん頼む。あ、キングにもこのダンジョンのサブマスターの力を与えておいたから好きにしていいからね」
そう言ってキングにダンジョンの創作の事について教え、俺達は外の世界へと繰り出した。
久しぶりの外で眩しいが、空気が上手い。
…今の俺は人間…なのだろうか?
鏡で見たところ変わりはない様だが、中身はコアを持つ前とは比較にならない。
…まあ、億万長者の夢は消えたがダンジョンのおかげで新しい道も見えた。
これからは好きな様に生きて行こう。
最初のコメントを投稿しよう!