突然変異

8/12
前へ
/99ページ
次へ
「げっペルセポネ様…」 「ヤッホー!ペルちゃん!」 「あら、メナスにエリスじゃないの!久しぶりね」 「なあ主よ。俺はこれからどうするんだい?」 「だからリューク様!膝を曲げて主様に…!」 「煩えなキング!」 「あーごほん」 話が纏まりなかったので咳払いをして注目を集める。そうすると全員かしこまった様に膝を曲げて俺に頭を下げていた。 「そういうのはしなくていいよ。俺嫌いだし」 「で、ですが主様…」 エンペラーキングは恐れ入ると言った態度だったが、俺が何度もしなくて良いと言うと渋々了承してくれた。 召喚された3人にはここの防衛に当たる様に伝えたが、ペルセポネとリュークは自由気ままにしたいと言うことで俺と同行する事となった。 「ではエンペラーキング。ここは任せたぞ?」 「はっ!必ずやフーリエ様の期待に応えれる様に致します!」 「うん頼む。あ、キングにもこのダンジョンのサブマスターの力を与えておいたから好きにしていいからね」 そう言ってキングにダンジョンの創作の事について教え、俺達は外の世界へと繰り出した。 久しぶりの外で眩しいが、空気が上手い。 …今の俺は人間…なのだろうか? 鏡で見たところ変わりはない様だが、中身はコアを持つ前とは比較にならない。 …まあ、億万長者の夢は消えたがダンジョンのおかげで新しい道も見えた。 これからは好きな様に生きて行こう。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加