突然変異

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翌日。 フーリエを起こしに来たペルセポネは寝起きを狙い足音を立てずにフーリエの部屋へ侵入していた。 そこで、裸で抱き合ったフーリエとメナスを見て絶句していた。 そして先を越された事に苛立ちを覚えメナスを魔法で自室へと送り、裸のフーリエのベッドに忍び込む。 ペルセポネは経験豊富。相手が寝ていようと行為する事が出来る。 ペルセポネは音を立てずに行為をしようとしたが、ガシッと腕を掴まれフーリエの胸元に飛び込んだ。 「…ずいぶん手荒な真似をするなペルセポネ」 「フーリエ様…わたしも抱いて下さい」 「全く…朝は特に興奮状態なんだ。知らないからな?」 ーーーーーーー 宿屋を後にした俺達は西にあるダンジョンを目指していた。 頰に笑みを浮かべたメナスとペルセポネを他所にリュークに声を掛ける。 「リューク、昨日は眠れたか?」 「フーリエこそ、大変だったんじゃないか?」 「流石リューク。良い洞察力だ」 「俺とフーリエの部屋は隣同士。嫌でも声が聞こえてきたよ」 「こっちこそその台詞そのまま返すぞ」 昨日の夜と朝。それぞれの部屋ではお楽しみが繰り広げられていた様だ。 心なしかエリスの顔の艶がいつもより光っていた。 女達はご機嫌な気分でフーリエとリュークの後ろを歩いていた。 「ペルセポネ様」 「あら、ペルでいいわよメナス」 「これからは2人で頑張りましょうね!」 「ええ。2人で幸せになりましょう」 「2人とも仲直りしたんだね〜おめでとう」 「エリスこそ、リュークと…」 「はわわ。メーたん声が大きいよぉ〜」 「ふふふ、エリスも隅に置けないわね」 「うぅ〜ペルちゃんまで〜」
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