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オイラの名前はベータ。
村に眠るダンジョンコアを持ち出しダンジョンマスターへと転職したオイラは毎日が楽しかった。
野生の魔物は嫌いだけど、オイラが創作する魔物はオイラの命令には絶対逆らわなかった。
それが心地良くて、楽しくて、ウキウキした。
出来る事をして侵入者もここに近付けない日々が3年経った。
だけど、そんなある日。台風の様にやってきた3人の『悪魔』に現実を知らされる事になった。
魔物達は一撃でやられ罠も難なく突破され、10階層もあったのにものの20分程度でオイラの元まで来てしまった。
最後の砦ーオイラの最強の僕だったデーモンでさえ歯が立たなかった。
こ、殺されるのかな…？オイラ…まだ死にたくないよ…。
そう考えるとオイラの身体は言うことを聞かなくなった。膝は震え歯がカチカチと言う。死への恐怖がオイラを襲う。…命乞いをしてきた侵入者の事をふと思い出していた。
あの時の侵入者もこういう気持ちだったのかな？強さに酔いしれていたオイラには今まで経験が無かった…。
きっと、罰が当たったんだ。強さを振りかざして弱者を痛めつけるオイラに天罰が下ったんだ。そうだ…オイラなんて…。
ギギギギ…
扉の音に我に返り、再び恐怖の感情が全身を覆う。震えが止まらない、死にたくない…！
3人は徐々にオイラに近づいて来て、その内の1人がオイラの目線に屈んでこう言った。
「俺の部下にならないか？」
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