魔界

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ボス級モンスターのステータスは『???』となっており計測不能。その圧倒的なまでの力にこれまで侵入してきた者は全て骸となっている。絶対的な覇者しか到達出来ない闇の地。 そこに居座る者達はそれぞれ野心があり世界を1つにしようとしていた。 中でも魔神は活発で人間界にちょっかいを出していた。 しかし、魔界の者も人間がに長くは滞在出来ない。瘴気が含まれていない場所に留まるには生命力を失っていくからだ。 なので直接は手が出せない為、魔神も苛立っていた。 「ええい忌々しい!」 「そう急くな魔神よ。我々の時は永遠とも言われておる。焦る必要がどこにある?」 「俺の血が人間の血を欲してるんだよ!人間界からなかなかこちらの世界に来ないし勇者は魔王様がすぐに葬ってしまうから楽しみもねぇし」 「仕方あるまい。魔王様の手に掛かれば我らが束になっても勝てないお方だぞ」 広い部屋。中央にテーブルがありそれを囲む様に座る席にそれぞれのボス級モンスターが居座っていた。 その中央には禍禍しいオーラを放つ『魔王』が座っていた。 「しかし最近我らの僕共が誰かに召喚されているみたいじゃな」 海王神がそう告げる。 「そうみたいだな。まあ雑魚がいくら召喚されようが知った事ではないが」 「しかし戦力を増やされてみろ。人間は何をしでかすかわからぬ生き物」 「恐るるに足らん。我らの前には足下にも及ばんて」 「ペルセポネも召喚された様じゃぞ?」 「なにぃ?!」 魔神が席を勢い良く立つ。そして人間に向けて大気が震えるほどの殺気が魔神から放たれる。
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